
MEQRI JOURNAL・ディレクターのLeiが、様々なシーンで活躍するキーパーソンに、MEQRIのアイテムを使ってそれぞれの個性を活かしたスタイリングをしていただく企画「STYLING WITH」。
今回はミュージシャンのUCARY & THE VALENTINEさん。
Lei:自己紹介をお願いします!
Ucary:UCARY & THE VALENTINEです。ミュージシャンと「Lied」というシルバージュエリーブランドをやっています。何かを作る事が大好きです。
Lei:今日はMEQRIから好きなアイテムを選んでいただき、私物でスタイリングをしていただいたのですが、今日のスタイリングで注目して欲しいところやテーマはありますか?
Ucary:しっかりめのコットン生地のTシャツに、いい青でデザインがプリントされていたので、それを活かしたくて。かっこよくというよりはフェミニンなスタイリングにしました!
最近自分が大ハマりしているスタイリスト・亘つぐみさんのブランド「TW」のピンクのナイロンパンツと、素敵な水色のCONVERSE ADDICTを合わせて、”ちょいストリート&女の子”を目指してみました!
Lei:Ucaryちゃんは色んなスタイルを楽しんでるイメージだけど、私が会う時はラフなストリートスタイルのイメージが強くて、その雰囲気を崩さず最大限に女の子なスタイリングでめっちゃ可愛かったです!色使いも素敵でした。
Ucary:ありがとうございます。なんせ晴れの日だったんで気分をあげてこーみたいな!
Lei:このアイテムを選んでくれた理由は?
Ucary:私が一番好きなキャラクター・草薙素子の、一番素子らしい表情がプリントされているデザインだったのでこのTシャツにしました。
素子は全身を義体化したサイボーグで、体が壊れても脳が壊れない限り生き続けられるので、私の解釈になりますが(笑) 、そんな素子ならではのめっちゃいい表情やって思ってこれにしました!
Lei:どうして素子が好きなんですか?
Ucary:素子かっこいいの!ただただかっこいい!そしてかっこいい!ほんまにかっこいい!ロックもそうですけどやっぱかっこいい女の人は無敵だなと!
素子に憧れて一回だけ同じ髪型にしたことがあるんだけど、私がしたらちょっとおばさんっぽくなりました(笑)
Lei:『攻殻機動隊』を好きになったきっかけは?
Ucary:ずっと『攻殻機動隊』自体は知っていて、色んな周りの人にも面白いし好きそうだよと言われてたので、コロナウィルスが流行っていた期間に見たらハマっちゃって。寝ずにほぼ2日ぐらいで見たかな…。それ以来好きです。
Lei:ちなみに『攻殻機動隊』のシリーズの中でも特に好きな作品はありますか?
Ucary:『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』がすごい好き!絵の技術とかカラーとか昔のアニメの感じなんだけど今見ても十分面白くて、現代的でリアル。
昔見てたアニメを見ると懐かしさとか落ち着きとか安心する感覚があるじゃないですか。その感覚がありつつも、私の中では新しい世界だったのでめっちゃハマりました。
Lei:Ucaryちゃんのスタイルの話に戻りますが、根底にあるものってやっぱロックとかパンクですよね。
Ucary:そう!憧れてる(笑)
Lei:今日はストリートなスタイルですが、Ucaryちゃんって色々なスタイリングをするイメージで、例えば襟付きでミニ丈のワンピースとか少女な雰囲気の時もあれば、Tシャツにデニムにキャップとかで少年みたいな時もあって。かと思えば大人なロングドレスをライブで着てたりもしてるじゃないですか。そんなUcaryちゃんの特に好きなスタイルは?
Ucary:さっき言っていた通り、作るものも着るものも全てにおいて”上品なパンクス”というのが私の中にあるスタイル。
髪型によっても変わるんだけど、金髪は割と何着ても似合ってくれる。フリフリの短いワンピース着てもやらしくないし、それに裸足でマーチン履いちゃったり。基本お化粧もしないので、パンクバンドのボーカルみたいな感じも好き。
私はストリート系と呼ばれるファッションを多分中1ぐらいからよくわからず選んで着てたんです。
当時は昔のパンクスをなぞってスタイリングをしていたんですけど、冬は寒すぎたり、夏は暑すぎることに気がついて。その頃にSupremeに出会ったんです。それでパンクススタイルにストリートスタイルを混ぜて着るようになりました。
Lei:Supremeとはどこで出会ったんですか?
Ucary:スケボーをしてたんですが、かっこいいスケーター達が赤いロゴのやつを身に纏ってたのが気になってメモしてました。運良く、お父さんがファッション雑誌を作る人で、そのアイテムがSupremeだと知ったんです!
当時の私の中でのパンクの格好はマルジェラのイメージだったから高くて買えなくて。
でもSupremeだったら当時は1ヶ月のお小遣いで手に届く値段で、Supremeにめっちゃ通ってましたね。
Lei:Supremeはアメリカで、パンクはUKだけど、音楽はどっちも好きですか?
Ucary:同じくらいどっちも好き!!でもパンクは当時音楽じゃなくて見た目がめちゃくちゃ好きで、好きな音楽はエレクトロやダンスミュージック、ロックが好きでした。そこから色んな音楽を聞いていくうちに、パンクの意味や彼らがその時代に伝えようとしていたことが気になって、その頃世界史の授業受けながら自分なりに歴史的な背景と照らし合わせてたんだ。
だから自分の中で意味を持った格好をしたくて。自分がここにいく時にこの格好をしているとか、このライブでこのドレスを着ているとかはその時々で意味がありますね。
色んなカルチャーと時代が好きだから自然とスタイルがバラバラになるのかも。
Lei:じゃあ昔から色んなスタイルのお洋服を着てたんですね!
Ucary:そうだね!あとは両親の影響もあるかも。お母さんはモード系だったから、お母さんと遊ぶときはポロシャツ、スカート、ワンピースを着て、お父さんはアメカジ系だったから、お父さんと遊ぶときはTシャツにオーバーオールとか着てました。
Lei:お洋服はどこに買いに行くことが多いですか?
Ucary:最近は"studiolab404.com"ですね!
Lei:確かに!(笑) よくお買い物してくれる!私が携わらせていただいているセレクトショップです(笑) いつもありがとうございます。
Ucary:あとは下北沢の"45REVOLUTION"というパンクショップと、"レ・ミゼラブル"というビンテージショップにはよく行きますね。
Lei:普段お買い物するのはヴィンテージ品が多いですか?
Ucary:そうだね。Supremeとか、新しい服も買うけど。Supremeは今でも好き。
Lei:何でヴィンテージが好きなんですか?
Ucary:昔買えなかったから!綺麗な状態で残ってたら「これは運命だ!」と思って買ってしまいます。あとは凝ってる服が多いところも好き。ここはちょっと詰めてて、ここはふわっとしてて、スリットここまで入ってる…とか古い服なのにパンチ効いてるのを探してます。
Lei:Ucaryちゃんはお洋服めっちゃ持ってますよね。ちなみに買ったけど着ない服もありますか?
Ucary:めっちゃあるね。
Lei:買う時から着ないのをわかってて買いますか?それとも着るつもりだったのに着なかったり?
Ucary:前者で、買う時から着ないのわかってて買うかな。全然着てないけど、ずーっと持ってる服もめっちゃある。
Lei:コレクションだ。
Lei:最後に、Ucaryちゃんにとってファッションってどういうものですか?
Ucary:好きなこと。宝物。とにかく服が好きなんです。
Lei:ありがとうございました!
UCARY & THE VALENTINE
Instagram @ucary_valentine
16歳で初めて結成したバンド"The Dim"は神戸を中心にカルト的な人気があり
2016年:自主レーベル"ANARCHY TECHNO"を立ち上げ、フリーランスとしての活動を始める。
レーベル名にもなっている"ANARCHY TECHNO"という独自ジャンルを掲げたソロプロジェクトでの音楽制作だけでなく、くるり、銀杏boyz、木村カエラ、The Hiatusなど様々なアーティストのバックコーラスやゲストボーカル、CM楽曲提供なども務めている。
また、国内外の雑誌やWebでのモデル活動、ANARCHY TECHNOのグッズデザイン、他アーティストのアートワークやブランドディレクションなど、音楽だけにとどまらず多方面で活動中。
Lei
Instagram @leipooon
1997年、兵庫県出身。MEQRI JOURNAL ディレクター。13歳からタレントとして活動後、2022年に自身のブランド『Margarines』をスタートしデザインやディレクション全てを行う。同年、クリエイティブスタジオ『studiolab404.com』の立ち上げと共にメンバーとして加入。
着用アイテム
攻殻機動隊 Tee 素子
攻殻機動隊 Skateboard Deck DEEP DIVE
着用者身長: 160cm
着用サイズ: L
©S/K.KDD ©1995.S/K.B.M