STYLING WITH:SHARAR LAZIMA / DEEP DIVE in sync with GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

MEQRI JOURNAL・ディレクターのLeiが、様々なシーンで活躍するキーパーソンに、MEQRIのアイテムを使ってそれぞれの個性を活かしたスタイリングをしていただく企画「STYLING WITH」。

着用アイテム
攻殻機動隊 Tee 光学迷彩
Color: BLACK
Size: S/M/L/XL/XXL
着用サイズ: XL

今回はモデルや文筆家としても活躍する、シャララジマさんにご参加いただきました。

Lei:「攻殻機動隊」シリーズが大好きということで今回インタビューが実現しました!今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします!

シャラ:よろしくお願いします!シャララジマです。普段はモデルや文章の仕事、あとラジオとか喋る仕事をやってます。

Lei:今日はMEQRIから好きなアイテムを選んでいただき、私物でスタイリングをしてもらいました!今日のスタイリングのテーマは?

シャラ:テーマは"サイバー民族”。バンダナとか民族っぽい雰囲気にシャカシャカのパンツとシルバーのブーツで未来感を足してみた。


Lei:本来リンクしない2つのテーマなのに、シャラちゃんが着ることで交わってるよね。あと今日もそうだけど、シャラちゃんと言えばパープルのイメージ!

シャラ:そうなの!持っている服がほとんど寒色系。だからいつも寒色に合うようにアイテムを選んでいて、「攻殻機動隊 Tee 光学迷彩」のボディは黒でグラフィックは寒色だったのでめっちゃぴったり。

Lei:こんなパープルのレザーって見たことない!

シャラ:これはヴィンテージでドイツのフリマで20ユーロで見つけた。でもこの間、飼っている猫にレザーを引っ掻かれちゃって、縫い直してもらったの(笑)


Lei:20ユーロ!?ちゃんとレザーなのにめっちゃ安い。お買い物上手。しかもお直ししたりして長く使うタイプなんだね。

シャラ:そうだね。長く使うし、基本古着を着る。もちろん新しい物も着るんだけど、変わった形は古着の方が見つけやすくて。ヴィンテージショップも行くんだけど、最近はもっぱらメルカリ。

Lei:では「攻殻機動隊 Tee 光学迷彩」を選んだ理由を教えてください!

シャラ:一番「攻殻機動隊」っぽいグラフィックだと思ったし、改めてこのシーンって名シーンだなと思って選んだ!


Lei:このインタビューのお話をした時、「攻殻機動隊」はバイブルだ!って言ってたけど、シャラちゃんにとってバイブルになった理由は?

シャラ:一番大きな影響を受けたのは音楽。それまではテクノ、インディーロック、オルタナとか電子音バイブスが好きだったんだけど、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』で菅野よう子さんが音楽を担当されていて、ブルガリアの民族音楽の鈴の音とかを使ってたの。SFの世界観に電子音じゃなくて民族音を使っているのがめっちゃ気になって。そこから楽器の生の音も好きになったり、好きな音楽の幅も広がったりしたのが一番大きいかも。


民族音楽って古めかしいイメージがあるけど、それと最新のSFが意外とまざ混ざり合うんだっていうのが、音楽から気づいて影響を受けた。新旧を混ぜるスタイルも結構そこで気になり始めたよ。

Lei:もしかして今日の"サイバー民族”なスタイルもそこからインスピレーション受けてる?

シャラ:まさに!こういう民族とSFとか対照的なものをうまく合わせることのアイディアを得たのは「攻殻機動隊」シリーズだね。


シャラ:絶対合わせようと思わない組み合わせなのに、ありなんだ!って衝撃。美学的なところにも影響を受けた。そこから、正反対のものを掛け合わせるアイディアをもらったかも。今日のスタイルもそうだし、DJで電子音っぽいものにアナログなグルーブのある生音をのせるとか、そういうことをするのが好きになった。

Lei:「攻殻機動隊」シリーズの中ではどの作品を最初に観たの?

シャラ:1番最初に観たのは着ているTシャツのグラフィックになっている『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』。衝撃を受けて他のシリーズも全部観た!人間の脳にマイクロマシンを入れて電脳化する概念自体に「え、そんなことが…!?」ってなって(笑)。

Lei:初めて観た時どう思った?

シャラ:アニメで一番衝撃を受けたかも。元々『千と千尋の神隠し』が一番だったんだけど、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を観てからそれが覆された。私はルーツが海外だし10歳まで海外にいたから、「カートゥーンネットワーク」とか可愛い感じのアニメを観て育ってて。アニメって子供向けのものだと思って日本に来たら、大人向けのこんな半端ないアニメってあんのって思った。


Lei:どのようなところが当時のシャラちゃんに刺さったの?

シャラ:まず、絵のかっこよさ。シンプルに観たことのない映像。このTシャツのシーンは最初の方に出てくるんだけど、主人公の草薙素子が熱光学迷彩で消える瞬間に、ピカピカってなるの。そんなこと表現できるんですか!?かっこよすぎ。みたいな。絵が全部、ずっとかっこいい。

Lei:「攻殻機動隊」の“電脳化された世界”は衝撃的な世界観だったけど、今の時代になってそう遠くはない世界にも感じるんだけど、どう考えてる?

シャラ:めっちゃわかる。多分親近感が湧くからこそ、衝撃を受けたんだと思う。そうなっていく可能性があるんだなって信ぴょう性を持たせるようなストーリーの密度と精度とクオリティだったからいつまでも残る作品なんだと思う。今見ても古く感じないのは、多分現実もそういう未来に向かっているからなのかな。

Lei:ではシャラちゃんのスタイルについてもお伺いさせてください。シャラちゃんは、モデルや文筆家としての活動、普段のファッションまで、自分のスタイルをしっかりと確立してるけど、スタイルを築く際にどんなことを意識してきた?

シャラ:音楽やアートとか色んな文化をシームレスに好きだから、ありのまま楽しむことで自分の血肉になって、それによって勝手にスタイルを確立したのかも。例えば、移動中に新しい音楽を発見して、友達の展示会でアートを見て、その後に撮影で新しい服を着て、みたいに日常に色んなカルチャーがリズムとして入ってくる。


Lei:日常から吸収していたものがシャラちゃんのスタイルとして染み付いていったんだね。それにしても、シャラちゃんは好きなものの幅が広いけど、どうやってディグってるの?

シャラ:自分が面白いと思っている子に聞くよ!音楽は自分でもクラブに足を運んでディグれるけど、映画とか本とかってキリがないから。詳しい友達におすすめの本を聞いたり、最近見た映画を聞いてみたりする。遊んだ友達が可愛い服を着ていたら、「それどこの服?」ってすぐ聞く。そういう意味では、出会った人が自分のスタイルを作ってる感じはあるね。

Lei:シャラちゃんは文を書いたり、ラジオもやっていたりするけど、日々のインスピレーションはどこから得てる?

シャラ:ご飯やお酒を飲みながら経験したことが、インスピレーションの源になったりする。あとは、気に入った曲とたまたま飲んだお酒のニュアンスが似てるなとか、この服はあの曲っぽいなとか、ベースにはまず音楽がありつつ、全然違うジャンルのものをハマったりする。その発見とか感覚がまとまって文章になったり、ラジオでのエピソードトークになったりしてるよ。


Lei:スタイルの確立のお話もそうだけど、繋ぎ合わせるのが上手だね。

シャラ:そう!繋げるのが結構好きかも。偶然出会ったものの組み合わせを可愛く感じたり、ご飯、音楽、映画、服などを繋げて、思ったことを文章にしたりする。

Lei:そんなシャラちゃんが過去に影響を受けた人はいる?

シャラ:M.I.A.っていうラッパーがいて、イギリスで育ったスリランカがルーツの移民なんだけど、英語でラップしてて、詩の内容もアティチュードもめっちゃかっこいいの。アウトサイダーという立場的にもそうだけど、反骨精神が自分と近いものをすごく感じるから気になってる。

Lei:最後に今後の目標や、さらに深めていきたいスタイルがあれば教えてください!

シャラ:今までやってきたモデルや文章、ラジオなどの仕事も続けながら、自分でオリジナルの物を作ってみたい。私自身、移民としてのバックグラウンドや珍しい経歴と好みを持っているから、そんな自分がどんなオリジナルな世界を表現するのかを見てみたい!


Lei:それはめっちゃ楽しみにしてる!今日はありがとう!


シャララジマ
Instagram @lalazima_
モデル・文筆家。
南アジアのルーツを持ち、東京で育つ。
「人種のボーダーレス」をコンセプトに、独自の路線で雑誌やTVなど幅広いジャンルで活躍中。
 

Lei
Instagram @leipooon
1997年、兵庫県出身。MEQRI JOURNAL ディレクター。13歳からタレントとして活動後、2022年に自身のブランド『Margarines』をスタートしデザインやディレクション全てを行う。同年、クリエイティブスタジオ『studiolab404.com』の立ち上げと共にメンバーとして加入。

 

着用アイテム
攻殻機動隊 Tee 光学迷彩
着用者身長: 165cm
着用サイズ: M


©S/K.KDD ©1995.S/K.B.M
着用アイテム
攻殻機動隊 Tee 光学迷彩
¥7,480(税込)


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作品冒頭光学迷彩のシーンより。
フロントには線画の草薙素子をあしらい、バックプリントをリフレクターにすることで、光学テクノロジーを表現したT-Shirts。

程よい厚みで透けにくい7.1ozの肉厚な生地を採用。
繊維に空気を多く含むオープンエンド糸を採用しており、ナチュラルでザックリとした風合いが特徴の一着。

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