MEQRI JOURNAL・ディレクターのLeiが、様々なシーンで活躍するキーパーソンに、MEQRIのアイテムを使ってそれぞれの個性を活かしたスタイリングをしていただく企画「STYLING WITH」。
今回は、お笑いコンビ・マユリカの中谷さんにご参加いただきました。本インタビューは前編と後編に分けてお届けします。前編では中谷さんご自身のお話と漫画について伺い、後編では、『うしおととら』に焦点を当てお伺いしました。ぜひ、前編後編通してぜひお楽しみください。前編はこちら。
Lei:普段MEQRIのアイテムをご着用いただいているという噂をお聞きしましたが、本当ですか?
中谷:「ダンダダン Sweatshirt 綾瀬桃ver.」と、履きすぎて破れちゃったんですけど「ダンダダン Socks 」あとは「寄生獣 Cushion バツン」、「寄生獣 Flying disc (Yellow)」を買いました。MEQRIは漫画をお洒落にファッションへと落とし込んでくれて気に入っています!
Lei:いっぱい買ってくださっているんですね!ありがとうございます。そんな中谷さんに今日はMEQRIの商品から好きなアイテムを選んでいただき、私服でスタイリングしていただいています!「うしおととら Long Sleeve Tee うしお」を選んだ理由とスタイリングのポイントを教えてください。
中谷:作品が好きなのはもちろんですが、やっぱりこのフロントロゴがかっこいい。バックプリントがメインなので主張しすぎてなくて、気づく人は気づいてくれるのがいいなと思いました。あと「うしおととら Long Sleeve Tee 白面」のデザインも良すぎます。『うしおととら』を読んだことがある人やったら全員欲しいと思います。
Lei:中谷さんといえばオレンジのイメージなので、ピッタリだと思いました!さらに私服でスタイリングしていただきましたが、ポイントはありますか?
中谷:ロンTのベースが濃いグレーだったので、派手目なパンツを合わせました。実はこれ「LACOSTE」のジャージなんです。昔の体操着みたいなカラーが可愛くて。
Lei:『うしおととら』を初めて読んだのはいつですか?初めて読んだ時の感想を覚えてますか?
中谷:中学、高校生くらいの頃、みんな学校に漫画を持ってきて授業中に回し読みしていて、その時に初めて読んだんです。潮が獣の槍を持った時の髪の毛の描き方とか、すごいエネルギッシュな絵だなと思いました。小学校の頃、一番最初にドハマりした漫画が『烈火の炎』なんですけど、『烈火の炎』の作者・安西信行先生の師匠が『うしおととら』の作者・藤田和日郎先生なんです。「この人が安西信行先生の師匠なんや」という視点で読んでました。その後はアニメが出たり、パチンコが出たりする度に触れています。
そういえば今思い出したんですけど、6、7歳ぐらいの頃家族で旅行してた時に施設のモニターに『うしおととら』のOVAが流れていたんです!すごい髪の長い男の子が戦っている映像を見た記憶がこびりついていていました。なので最初に触れたのはその時ですね。すごい怖くておどろおどろしい雰囲気のアニメーションやってると思った記憶があります。
Lei:当時と大人になってからでは、読む視点は変わりましたか?
中谷:学生の頃はむっちゃ怖いなと思って読んでいました。飛行機から覗く妖怪・衾なんて、「なんでこんな怖い顔してんねん」って思っていたんですけど、大人になって読むとこういう演出の仕方をしているんだなと別の目線で見るようになりました。
Lei:ただ怖いだけじゃなくてインパクトがありますよね。衾の顔なんて忘れられない…。『うしおととら』から影響を受けたことはありますか?
中谷:漫画を描いていた中学生の頃、僕の担当についてくれた方が『うしおととら』の作者・藤田先生の作品『からくりサーカス』の担当者だったんですよ。だから東京の出版社に遊びに行った時、藤田和日郎先生の生原稿を見せてもらったことがあったんです。その後、大阪で藤田和日郎展を開催してた時に生原稿が展示されていて、また見ることができたんですけど、むっちゃ修正しているんですよ。担当の人も言ってたんですけど、1発書きでペンを入れて、違うと思ったら修正ペンで消すんです。だから直してるところがすごいデコボコして分厚くなってるんですよ。当時漫画を描いていた僕は、恐れずに描くことを学びましたね。勢いや気持ちが乗るその瞬間のライブ感でいい表情が描ける、藤田先生の流儀が素晴らしいです。
Lei:あの絵力は1発書きからくる勢いだったんですね。
中谷:キャラクターが生きてる感じがするじゃないですか。スクリーントーンはあんまり使わず、白と黒のコントラストが強くてかっこいい。
Lei:潮ととらの関係は唯一無二だと思います。マユリカも幼馴染でコンビを組まれていたりと唯一無二な存在だと思うのですが、重なるところはありますか?
中谷:あいつらは歪みあってるんでちょっと違うんですけど、強いて言うなら阪本が潮で僕がとらかな。主に戦うのは潮な感じが阪本で、とらのオレンジでもわっとした毛の感じが僕かな(笑)
Lei:マユリカのお二人は仲良しですもんね。先日ラジオで人形の茸山きのこさんに女の人の霊や猫の霊がついていたとお話をされていましたよね。中谷さんに憑いている猫の霊と、潮に憑いている妖怪のとらも猫っぽくて重なるなと思いました(笑)
中谷:あれは猫なんかな(笑)。確かにとらの足の描き方が独特で早く走るネコ科動物の足してますね(笑)
Lei:『うしおととら』の好きなシーンは?
中谷:やっぱりラストシーンじゃないですか。とらとの別れのところは語り継がれる名シーンだと思います。
Lei:中谷さんは「少年サンデー」っ子だったとお聞きしました。『うしおととら』も「少年サンデー」で連載されていましたがサンデーイズムなどを感じたりしますか?
中谷:言語化が難しいですけど、「少年サンデー」っぽいってありますよね。ストレートに感情をぶつけていてかっこつけていなくて、紙面から伝わる汗臭さや泥混じっている感じが「少年サンデー」っぽいかも。
Lei:その表現すごいしっくりきます。ちなみに「少年サンデー」は今でも読んでいますか?
中谷:ルミネに届くので全部ではないですが出番の時はそれを読んでいます。
Lei:最後に『うしおととら』の魅力を教えてください。
中谷:熱いセリフや行動、絶対に守る約束、女の子は泣かせない、これぞ王道の少年漫画。少年漫画の教科書だと思います。妖怪はちゃんと怖いけど、それを爽快に倒していく、
藤田和日郎先生の全てが詰まっていると思います。
Lei:ありがとうございました!
マユリカ 中谷
Instagram @mayurika.nakatani
中谷(ナカタニ) お笑い芸人。
1989年10月23日生まれ、兵庫県出身。A型。2011年、阪本と共にお笑いコンビ・マユリカを結成。
Lei
Instagram @leipooon
1997年、兵庫県出身。MEQRI JOURNAL ディレクター。13歳からタレントとして活動後、2022年に自身のブランド『Margarines』をスタートしデザインやディレクション全てを行う。同年、クリエイティブスタジオ『studiolab404.com』の立ち上げと共にメンバーとして加入。
着用アイテム
うしおととら Long Sleeve Tee うしお
着用者身長: 171cm
着用サイズ: XL
©藤田和日郎/小学館