STYLING WITH:Sakura Goto / DEEP DIVE in sync with GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

MEQRI JOURNAL・ディレクターのLeiが、様々なシーンで活躍するキーパーソンに、MEQRIのアイテムを使ってそれぞれの個性を活かしたスタイリングをしていただく企画「STYLING WITH」。

今回は、モデルの後藤さくらさんにご参加いただきました。

Lei:初めまして!早速ですが自己紹介をお願いします。

さくら:後藤さくらです。普段はフリーランスでモデルをしています。喫茶店巡りが趣味で、週に1回は絶対訪れています。車を出して地方の喫茶店にいったり、昔の建物やバブル時代の遺産、変な彫刻やシャンデリアを見るのが好きなんです。

Lei:Instagramを拝見させていただきましたが、かなりニッチな喫茶店にも行っていますよね。どうやって調べているのですか?

さくら:ニッチな喫茶店をアップしている方のアカウントを見つけて掘っています。そういうところってGoogleマップに載ってないことが多くて。なのでその人がInstagram上で打ってあるピン周辺を探しに行ったりしています。でも行ったら閉店していたり、臨時休業していることもめちゃくちゃあるので、本当に賭けです(笑)。ちなみに地名を言っていただけたら、その土地にある喫茶店をご紹介できるのでご連絡ください(笑)


Lei:それはもうSiriじゃないですか(笑)。さくらさんから喫茶店のおすすめを聞けるなんて贅沢…。

Lei:今日はMEQRIから好きなアイテムを選んでいただき、私物でスタイリングをしていただいたのですが、「攻殻機動隊 Hoodie ARACHNIDA」を選んだ理由を教えてください。

さくら:アニメや漫画のファッションアイテムを持っていないので、普段の自分のスタイルに溶け込みそうなものがいいと思いました。「攻殻機動隊 Hoodie ARACHNIDA」はグラフィックの主張は激しくないけど、「攻殻機動隊」のファンであることをアピールできるデザインだったので決めました。

Lei:今日のスタイリングのポイントは?

さくら:フーディーがかっこいいイメージだったので、サテンのワンピースをレイヤードして艶感のある女性らしい素材を加えました。さらにワンピースをブラウジングで丈を短くしてロングブーツを合わせてバランスを取りました。カジュアルすぎないないように、上品なアイテムを選んだのがポイントです。


Lei:オールブラックですが、異なる素材でスタイリングすることで全てのアイテムが引き立ってますね!レザーブーツはヴィンテージですか?

さくら:そうです!普段からヴィンテージをMIXさせてスタイリングしていて、元々古着屋の店長を4年ぐらいやってたぐらい古着が大好きなんです。

Lei:先程、アニメや漫画のファッションアイテムはお持ちでないとおっしゃっていましたが、MEQRIのアイテムを初めて見た時、どのような印象を受けましたか?

さくら:デザイン性がすごくいいなと思いました。アニメや漫画のファッションアイテムってファッショナブルな印象がなかったんですが、MEQRIのアイテムはそのアニメや漫画を知らなくてもかっこいいと思えるデザインでおしゃれ。私みたいな初心者でも着やすいと思いました。

Lei:では「攻殻機動隊」を観たきっかけは?

さくら:2008年に公開された『スカイ・クロラ』が映画館で観てから大好きな映画なのですが、監督が誰なのか気になって調べてみたら押井守監督だったんです。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の監督をされていたのも知り、観てみようと思ったのがきっかけです。


あとは『スカイ・クロラ』に出てくる草薙水素という女性がいるんですけど、「攻殻機動隊」の草薙素子とどこか似ていて、名前も近いんです。公言はされていないのですが、こういう関連性を想像させるものってファンは高まるじゃないですか。それで気になっていたのもあります。

Lei:「攻殻機動隊」を初めて観た時どう思いましたか?

さくら:実は初めて観た「攻殻機動隊」は押井守監督作品ではなく、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。正直、よくわからないというのが第一印象でした(笑)。多くの人が好きと言っているアニメでこんなに複雑なものってあるんだと思いました。でも絵がすごいタイプだったんです。


Lei:どのシーンやテーマが一番印象に残りましたか?

さくら:タチコマがすごく好きなので、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』でタチコマがバトーを助けに来て自爆するシーンが一番印象に残ったシーンです。機械なのに自分の意志を持って行動して助けるのに泣けました。

Lei:「攻殻機動隊」の魅力は?

さくら:登場人物たちが「自我とは何か」「どこまでが自分で、どこからが機械なのか」を考えさせられる場面が多いんです。観ていると、私自身もこれが自分の意思なのか、誰かの判断なのか、分からなくなることもあって、社会問題や政治的なテーマについても深く考えることができるんですよね。他のアニメにはあまりない深さがあると思います。


あとはやっぱりデザインがかっこいいのも魅力だと思います。例えば様々なコラボレーションや実写化などもされてましたが、全てのクオリティが高いレベルで保たれているのを感じます。

Lei:実際に自分で判断できないマニュアル通りに生きるロボットみたいな人も沢山いますもんね。「攻殻機動隊」の現代社会ともリンクする社会問題についてはどう思いますか?

さくら:『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』には“笑い男事件”という国家の上層部の闇にも触れたお話がありますよね。私はドラマや漫画だけの世界じゃないと思っていて、明るみには出ないけど古からあるものなんだなと思います。なのでこうして作品として描かれていくべきだとも感じています。

Lei:さくらさんの人生や価値観に影響を与えた他の作品があれば教えてください。

さくら:『カウボーイビバップ』です。何周も観ています。音楽が本当にいいんですよ。劇伴を菅野よう子さんが作曲していて全体的にジャズっぽい感じ。もう、「ここ!ここ!」ってなるくらい劇中のめちゃくちゃいいところに流れるんだけど、それがすっごく気持ち良くて。音楽好きの方もぜひ見てほしいです。

Lei:ではさくらさんのスタイルについてお聞かせください。自分のスタイルで大切にしていることやこだわりは?

さくら:バランスやシルエットのこだわりがあります。例えばこのアイテムにはこの丈じゃないと嫌とか、全身黒のスタイリングだったら異素材のアイテムを入れようとか、ダボっとした服を着る時は首を出したりしてバランスを取っています。


Lei:さくらさんの活動やライフスタイルにおいて、ファッションやスタイリングはどのような役割を果たしていますか?

さくら:自己表現です。自分を高めてくれるもので、毎日欠かせない物なので適当な格好では外に出たくないです。近所のコンビニに行く時もダル着はダル着でもなるべくバランスを取って出かけます。

Lei:今のスタイルになるまで影響を受けた人やルーツはありますか?

さくら:私の全部の趣味がおばあちゃんの影響なんです。私は洋服やファッション、映画、美術が好きなんですが、そのルーツはおばあちゃんにあります。まだ歩けない頃から私を抱っこして美術館に連れて行ってくれたり、おばあちゃん自身が大の服好きで子供の頃からすごくいい服を着させてもらったり、お下がりをもらうことも多かったですね。実は、今日着ているコートもおばあちゃんのもの。黒髪ぱっつんボブに赤リップ、全身真っ黒で「Yohji Yamamoto」や「ISSEY MIYAKE」が好きなおばあちゃんで、完全に影響を受けてます(笑)。髪型まで一緒になっちゃったし(笑)

Lei:これから挑戦してみたいスタイルやアイテムはありますか?

さくら:ナチュラルメイクでラフなTシャツとかスウェットスタイルに挑戦してみたいです!


Lei:最後にさくらさんにとってファッションとはなんですか?

さくら:自分の人生において切っても切り離せないものです。


Lei:ありがとうございました!


後藤さくら
Instagram @ssa9ra
1994年 3月27日東京生まれ。趣味は喫茶店巡り。
アパレル、アクセサリーブランドなどのモデルや、MVに出演するなどフリーランスで活動。
 

Lei
Instagram @leipooon
1997年、兵庫県出身。MEQRI JOURNAL ディレクター。13歳からタレントとして活動後、2022年に自身のブランド『Margarines』をスタートしデザインやディレクション全てを行う。同年、クリエイティブスタジオ『studiolab404.com』の立ち上げと共にメンバーとして加入。

 

着用アイテム
攻殻機動隊 Hoodie ARACHNIDA
着用者身長: 157cm
着用サイズ: M


©S/K.KDD ©1995.S/K.B.M
着用アイテム
攻殻機動隊 Hoodie ARACHNIDA
¥11,770(税込)


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公安6課の「思考戦車」とその上に乗る草薙素子をタイポグラフィと組み合わせ、バックプリント左下の文章は映画冒頭の英訳文をデザインしたHoodie。

一枚着や重ね着など様々なシーンで使いやすい10.0ozの生地を採用。
オーバーサイズでラフなシルエット感が特徴。
吸水性・保温性に優れた綿を100%使用し、1年を通して活躍する一着。
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